この記事では、速読素人だった私が、速読を身に付けるまでに至ったオススメ本をご紹介します。月で1-2冊程度の読書量だった私が、速読のトレーニング無しで、月間で30冊程度の読書量まで増やせることが出来ました。
速読には、発想の転換が必要です。
国語教育を真面目に受けてきた方ほど、一行一行を大事に読まなくてはいけない。という呪縛に絡めとられているかもしれません。
かつては本が好きだったけど、今はもう読書が疲れてしまった。
そんな真面目なあなたに読んでほしい今回の記事です。
遅読家のための読書術|速読のオススメ本1
遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣
読書の本当の価値は、書かれていることの「100%を写しとる」ことではなく、価値を感じられるような「1%に出会う」こと(33ページ)
Lifehacker日本版の書評担当であり、年間700冊という驚異的書評量の印南敦史さんによる遅読家のため読書術の本。
この言葉によって、私の読書観が180度変わりました。
どんな本を読むときも「ありがたいお話を一言一句たりとも聞き逃すわけにはいかない!」というような気持ちではなく、もっと自分本位でわがままに本と向き合っていただきたいのです(116ページ)
[box class=”yellow_box” title=”あわせて読みたい”]【レビュー】遅読家のための読書術 情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣【感想】[/box]
READING HACKS!|速読のオススメ本2
義務教育から高等教育にいたるまで、読書方法をしっかりと教えてくれる講義はありませんでしたし、読書と言うインプットからアウトプットにつなげる技術を一貫して教えてくれる人も教育体系もないのです。日本の教育システムは肝心な知的生産の技術をないがしろにしているように思います。(ページ6)
エイベックスグループのマーケティング計画・宣伝戦略・事業計画立案をはじめ、多くのブランドマーケティングを手がけてきた『HACKS!』シリーズの著者 原尻淳一さんの本。
アウトプッターというのは、表層的な表現の下に潜む「ルール」や「ものごとの道理や本質」を見抜き、それを自分の表現の方法に転化させ、価値あるものを生み出していく人です。(ページ209)
読書を仕事につなげる技術|速読のオススメ本3
電通、ブーズ・アレン・ハミルトン、ボストン・コンサルティング・グループ、A.T.カーニーに勤務し、ヘイグループに参画。 消費財、メディア、流通、情報通信等、幅広い業界対して、事業戦略策定、人材活性化、イノベーション促進等のテーマで豊富なコンサルティング経験を有するディレクターの山口周さんの本。
ポイントのひとつ目は、「ビジネス書」と「教養書」は読み方が違うということ。「読書術」について書いた本がたくさんあるにもかかわらず、どれも違うことを書いているように見えるのは、ここに混乱があるからです。ビジネスマンが成果を上げるためには、「2種類」の読書が必要です。ビジネス書だけでも、教養書だけでもうまく成果は上がりません。(東洋経済ONLINE こうすれば、読書は「仕事の成果」に変わる! 外資系で10年以上活躍する人の秘密)
慶応義塾大学で哲学・美術史を学んだ氏ならではの、経営における「アート」と「サイエンス」の話は必見です。
また本書では、「ビジネス書」と「教養書」の役割を明確に区分けし、「ビジネス書」における読むべき定番・名著を71冊にまとめた「ビジネスマンダラ」は、ぜひとも抑えておきたいところです。
エッセンシャル思考|速読のオススメ本4
速読本ではありませんが、人生において重要なことを教えてくれる名著です。
非エッセンシャル思考の人は、何でもがんばろうとすぎる嫌いがある。多くを求めて努力すれば、それだけ結果がついてくると思っている。しかし残念ながら、それは間違いだ。現実には、欲ばれば欲ばるほど、動きが鈍くなってしまう。 エッセンシャル思考の人は、もっと現実的だ。何でもいっぺんにやろうとせず、小さな成功を積み重ねる。見た目だけ派手なプレイに酔いしれるのではなく、本当に大切なところで着実に点をとりに行くのだ。(ページ244)
本はひとしく、すべて、丁寧に、読まなくてはならない。 そんな考え方にとらわれているとしたら、エッセンシャル思考をぜひ読んでいただきたいです。
まず、エッセンシャル思考の基礎となる3つの考え方を紹介する。エッセンシャル思考を身に付けるには、これらの基本を理解することが不可欠だ。
1選択/私たちは、時間とエネルギーの使い道を選ぶことができる。だからこそ、トレードオフを引き受けることも必要になる。
2ノイズ/世の中の大半はノイズである。本当に重要なものはほとんどない。だから何が重要かを正しく見極めなければならない。
3トレードオフ/全てを手に入れることができない。何もかもやるなんて不可能だ。何かを選ぶ事は、すなわち何かを捨てること。「どうやって全部終わらせようか」と考えるのをやめて、「どの問題がいちばん重要か?」と考えよう。(ページ40)
レバレッジ時間術|速読のオススメ本5
著書レバレッジシリーズをはじめ、移住、旅、グルメなど多くの書籍を手がけられてきた本田直之さんの本。 日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスをされています。
知識労働社会で求められているのは「時間内は真面目に働く」働き方ではなく、「同じ時間で、より効率的に働く」「同じ時間内で、より多くの成果を出す」働き方です。(ページ114)
こちらもいわゆる速読本ではありませんが、「時間」に対する考え方について、多くの学びがある本です。
私は、本来の「ワークライフバランス」とは、まず遊びや休養などプライベートの時間を確保して残りの時間で働く、ということではないと思います。効率的な仕事をして成果を上げつつ、自動的に時間資産が増えるシステムをらつくり、その不労所得的な時間資産によって、仕事と生活のバランスを取っていくのが、あるべき「ワークライフバランス」だと考えています。(ページ50)
生産性を高めて、読書の時間を確保をする。読書によってもたらされた知見によって、さらに生産性が高まる。ただし読書は時間がかかります。どう読書に時間をつかうか、その時間をかけかたについて、考えさせられます。
知性の磨きかた|速読のオススメ本6
東横学園短大助教授、ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任された作家・国文学者の林望さんの本。
それは、一見むだな事のようですが、そういうむだ読みをしたことで賢くなった分だけむだじゃなかったんですね。だから私はそういうむだは大いにします。お金もむだにする。時間もむだにする。人生は有限だから、むだはできるだけないほうがいいという考えもあるけどね、こと学問とか読書とかというものはそう効率よくはいかないと私は思います。「誰もが認める『古今の名著』ってものはそのためにある。むだのないように、この岩波文庫の百冊を読みなさい」という発想もそこから出てくるんですが。 でもね、そういう切実じゃない、むだをしない読書経験というのは、しょせんは抜け殻にずきないんです。(ページ144)
こちらの本も速読術ではありませんが、本を読む姿勢について教えてくれます。
しかし、私は思うのだ。世の中に「肝心の所」なんてあるのだろうか。自分の目と脳味噌とで見るのでない限り、どんな所を見たって、それはちっとも「肝心」ではない。それを見たことが、その人の心に生きて働きかけてこないからである。 多く、素人の書いた旅行記が、要するに主観的で通俗な「お喋り」に終始しているのは、実にこれがためである。自分の心のフィルターを通した、しかも客観的認識を基底とする「発見」がそこにないからだ。それを知性の欠如と言う。(ページ4)
主体的に物事をとらえていくための客観的認識を得る。よりよく生きていくためのガイドラインを得る。そのために多くの本を読むようになった本です。
その他の速読参考文献
その他、速読のための参考書籍も紹介します。
使える読書|速読参考書1
読書について|速読参考書2
本を読む本|速読参考書3
まとめ
私の実践している速読法は、スキミング読書法をベースにした読書法です。1分あたりの認識文字量を増やすようなベーシックタイプの速読法でありません。ですので、速読のトレーニングは不要でした。
[box class=”yellow_box” title=”あわせて読みたい”]速読のトレーニングなしで月30冊の読書。3つのコツと4つの方法。[/box]
音楽を聴くように、ファッションを楽しみように、おいしいご飯を食べたりするように。そんな風に本が読めると、生活がさらに楽しくなるますよね!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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