今回の記事は「アウトプット大全」の感想・レビューです。
著者は精神科医の樺沢紫苑さん。作家として28冊の本を出版しています。
毎月20冊以上の読書を30年、それでいて睡眠時間は毎日7時間という生活をされています。
そんな多忙な樺沢さんが実践してきたアウトプット術。
それを1冊にまとめたのが本書です。
人生は、アウトプットで変わる。と本書は言います。
仕事や勉強アウトプット中心に切り替えるだけで、あなたの自己成長飛躍的に加速し、計り知れない能力を発揮することができるのです。
あなたは詰め込み型のインプットだけで終わっていませんか?
そのインプットを効果的に輝かせるために、アウトプットの仕方が重要です。
本書にはアウトプットの重要性に関する気づきと、すぐにでも実践できる知恵が詰まっています。
本書は2ページで1エピソード。だから、さくさく読めます。
まず本書の魅力は読みやすさ。
全部で269ページのボリュームながら、サクサク読めます。
その理由は、2ページで1つのテーマを扱う構成。
あっさりと終わってしまう物足りなさが多少はあるものの、
非常に読みやすい仕上がりです。
図解も丁寧で豊富なので、イメージもしやすいです。
本書は5部構成
本書は5部構成になっています。
[box class=”white_box” title=”アウトプット大全は5つの構成”]
- アウトプットの基本原則
- 話し方
- 書き方
- 行動の仕方
- トレーニング方法
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アウトプットにまつわる全てがギュッと凝縮されています。
リアルの場で役立つアウトプット
リアルの場でのアウトプットについては、例えばこんなことが書かれています。
セミナーでの質問についてです。
これから始まるセミナーで、「自分が何をいちばん学びたいか?」を自分に質問することで、その内容に注意が向くようになる。(ページ60)
最後にある質疑応答をどのように迎えるか。
それによってそのセミナーの質が変わってきます。
質問すると登壇者は喜んでくれますが、目的はそれではありません。
自分自身に質問する。
それだけで、脳は圧倒的に活性化し、必要な情報を集めてくれるそうです。
やり方は簡単。
勉強する前にたった10秒「何を学びたいか」自分に質問するだけ。
それだけで学びの効率が大幅にアップするのです。
質疑応答での質問は、事前に準備した質問事項の最終確認。
そんな風に意識するだけで、セミナーや勉強会の質は向上しそうです。
ネットの場で役立つアウトプット
ネットでのアウトプットに対しても本書は言及します。
例えば読書感想文。
読書をする場合、インプット量稼ぐのではなく、アウトプット量稼ぐことを意識してください。つまり、1冊読んだら、1冊しっかりとアウトプットする。
アウトプットが終わるまで、読み始めるべきではないんです。(ページ235)
こういったブログの活用法は書籍のアウトプットに非常に最適と本書は言います。
この点に関しては私の速読法にもつながる考え方で、非常に共感出来ました。
本ブログでも読書記録をつけて皆さんにお勧めの書籍を紹介しています。
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Twitterは要約力のトレーニング
Twitterもアウトプットには
非常に効果的と本書は言います。
とは言え要約するのは非常に難しいので練習をしていく必要があります。要約力をアップさせるための練習法としては、Twitterを使うのがお勧めです
(中略)
140字ですから、最初は制限時間5分で終わらせましょう。(ページ166)
私も何日かやってみましたが、時間を制限することは、思考のトレーニングとしても非常に最適でした。
まとめ
本書はアウトプットの軸で、多くの事象を扱います。
仕事やビジネスに関すること、生活に関すること。
よりよく生きてくための知恵がこのアウトプット大全には詰まっています。
全部で80のコラムと7つのトレーニング方法についてまとめられた1冊。
すぐにでも実践できるものばかりです。
人気書籍になるのも理解できました。
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