花まる学習会式 1人でできる子の育て方
50,000人の子供たちと接した野外体験部部長から学ぶ
著者は、花まる学習会の野外体験部部長に入社2年目から任命され、今まで50,000人を超える子供たちと接してきた箕浦健治さん。
花まる学習会の、日本一と名高い屋外体験教育の基盤を築き、幼稚園、公立小学校、自治体からの講演依頼も多数です。
花まる学習会とは
花まる学習会とは、数理的思考力・読書と作文を中心とした国語力に加え、野外体験を三本柱として、将来「メシが食える大人」そして「魅力的な人」を育てる学習塾だそうです。
20数名からスタートした塾も、現在の在籍者は16,000名を超えているのだとか。(花まる学習会HPより)
「思いやりの心」と「たくましい心」をもつ子供に
・優しく・思いやりがあり・くじけない・自分の目指す結果が出るまで(目標に向かって)やり抜くたくましさがある「思いやり」と「たくましさ」、その両方を備える人に、人は誰でも魅力を感じるのではないでしょうか。(25ページ)
「思いやりの心」と「たくましい心」
両方の心をもつ子どもを育てるためのポイントを
本書は示しています。
思いやりの心は、親の意識改革
思いやりの心は、「相手の気持ちを考えること」と親の「意識改革」が必要と本書は言います。
子どもは、どんな自分でも、許してもらえること、愛してもらえることを知っています。
と同時に、私たち親も、子どもや家族に甘えています。
だからつい、「相手がどう感じるか」を考えず、「一方的な価値観」やそのときの「感情」で言葉を発してしまいます。(37ページ)
まさにその通りだと思います。
子どもに対して、傲慢な姿勢で居たことが、少なからずありました。
「親から見えていない姿を想像する」(37ページ)
これは子育てに限らず、コミュニケーションにおける重要なことです。
ただ、そうはわかっていても、イライラもしますし、間違ったことを言うことだってあります。
ぜひ9歳までに、親子でたくさん「やってしまった」と言う経験をしてください。その分、お互いに、より深く、思いやりの心をはぐくめることになります。(ページ39)
やってしまったら、謝る。
それは大人も子どもも一緒のことです。
親も間違うことがある。
でもそれを認める勇気もある。
そんな感覚を家庭で養えたらいいです。
奥さんへの思いやり。は、話を聞くこと。
お母さんは、我が子の寝顔見ながら「今日もたくさん怒っちゃってごめんね」と謝っています。「明日は怒らないようにしよう」と決意します。でもまた怒ってしまう。わかっているのにできない苦しさを抱えています。そのお母さんを思いやって「うん、うん」と何も言わずに話を聞いてあげてください。そして、「いつもありがとう」と言葉にして伝えてあげてください。それがお母さんの心を癒し、支えになります。(40ページ)
奥さんへの思いやり。は、話を聞くこと。
わたしがこれがなかなかうまく出来ません。
今は奥さんも
「またそうやって解決しようとする! ただ聞いてほしいだけ!笑」
と突っ込みを入れてくれるので、
「ごめん」
と謝ってます。笑。
奥さんが子育てで困っていたら、
何か力になりたい。
出来ることなら解決してあげたい。
と思うわけですが、
奥さんはもうすでに十分すぎるほどに頑張っているわけです。
ひとりで頑張りすぎるお母さんほど心に余裕がなく、子供への共感ができなくなっているのではないかと感じます。(ページ99)
私の見えないところで子育てに奮闘する奥さんを想像する。
奥さんからの話は、その想像をより具体的にしてくれます。
そう思えたら、
これからはもうちょっといい聞き役になれるかもしれません。
たくましい心は、「自分はできる」という「自己肯定感」
一方「たくましい心」を育むうえで大切なのは、「自分はできる」という「自己肯定感」と本書は言います。(60ページ)
その子はMVPの賞状を母さんに見せようと思って後ろに隠して持っていましたが、お母さんが「ほんとですか?嘘でしょ。ほんとに家の子ですか?」と言った途端、その賞状をクシャっと握りつぶし、お母さんが見てないときに捨ててしまっていました。(91ページ)
親同士の会話を子どもが聞いているってよくありますよね。
子どもの努力を無にする大人たちの謙遜。
そういう家庭で育ってきたので、このあたりの親の気持ちも、それを聞くことになる子どもの気持ちも痛いほどわかります。
自己肯定感をそぐ言葉も、子供の中にはしっかりと刻みつけられてしまうのです。(89ページ)
では、どうすればいいのか。
まわりの人からわが子が誉められたら、笑顔で「ありがとうございます。頑張ってくれて私もうれしいです」とこたえましょう。(92ページ)
花まる学習会式 1人でできる子の育て方 まとめ
本書は他にも、子どもの「学力」と「知性」の伸ばし方や、子どもたちの困った行動への対処法を具体的事例とともに記載されています。
図形問題を解く時などに必要な、空間認識力を高める遊びです。家族の中の1人が家の中の1箇所の写真を撮ります。そして他のみんなが、それがどこなのかを当てるのです。(ページ142)
たとえば、こういった遊びは、外に遊びにいけない雨の日にうってつけですよね。
色んな考えが載っている子育て本。
こどもを持つ親として、子育て関する様々な本を読んでいます。
子育て本を読むことは、自分の子育てに対する立ち位置を確認すること。
そして、必要なところだと思うところだけ、どんどん自分の中に取り込んでいけばいいと思いました。
今みなさんが子育てで困っていること、それはもしかしたら先人も同じことに悩んだのかもしれません。
今日も子育てに関するいい話が聞けました。
けん( @ikukenlabo )でした。
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