PR

【書評】「宇宙には意志がある」ついに現代物理学は、ここまで解明した【感想】

読書
この記事は約5分で読めます。

 

ブログで「稼ぎたい」あなたに、本当に役に立ったおすすめしたい本を15冊選びました。

イクケン
イクケン

これなら外さない鉄板本!

ブログをはじめた3年前には考えも出来なかったことですが、
今、副業のブログ収益は月10万円を超えています。

さらに本業では、転職未経験アラフォーにもかかわらず、希望職種に転職することが出来ました。

関連30代後半で転職活動はきびしい?! 転職未経験でも3社内定獲得した就活体験談!

3年間で300冊以上本を読んできた中で、本当におすすめできる15冊です。

「宇宙には意志がある」ついに現代物理学は、ここまで解明した

著者の桜井邦朋先生は日本の宇宙物理学者であり、太陽物理学、高エネルギー宇宙物理学の世界的な権威。著書は専門書から一般書まで多岐に渡ります。
本書は『宇宙の神秘』について一般向けにわかりやすく書かれた本です。

学びの喜びを全身で表現するむすめ

5歳のむすめがふと言った
「なんで人間は生まれたの?」といった疑問から、
国立科学博物館に行ったことをきっかけに、
科学や宇宙について、同行者である私が関心をもつようになりました。

「ねえねえ聞いて!ビッグバンは137億年前に起こったんだよ!」
そういったことを嬉しそうに話すむすめを、
羨ましく思いました。
学びの喜びを全身で表現しているようでした。

『newton』の初代編集長もリコメンド!

ただ、宇宙に関心をもったのはいいものの、
何をどうしていいのか、わかりません。
そんな時に出会ったのが本書です。

今世紀に入って、その人間は量子論と相対性理論を考えだし、これを使って素粒子から宇宙へ至る世界、さらにはビック・バンから現在に至る宇宙への歴史を理解し記述できるようになった。宇宙物理学者である桜井さんは、「この幸運に感謝する」とまで述べられておられる。全く同感である。
この本の中で桜井さんは、この神秘感と自然科学者を特徴づける合理主義及び実証主義の融合を試みておられる。著者の筆力は冴えており、それを読むわれわれは、しばしば「この本を読むことができる幸福感」におそわれる。
とにもかくにも一読をお勧めしたい本である。
東京大学名誉教授 科学雑誌『newton』初代編集長 竹内 均

中学生がよんでわかる科学雑誌として創刊された『newton』初代編集長 竹内先生も熱いリコメンドを送っていらっしゃいます。

複合的で横断的な学び

その頃、物理学は自然哲学という名で呼ばれていたくらいで、ニュートン以前の物理学者は、R・デカルトに代表されるように、みな物理学を通じて宇宙の存在原理や、神の存在に迫ろうとしたのである。つまり、物理学とは哲学の一手段にすぎなかった。(ページ20)

いわゆる文系出身の私にとって、物理学は遠い存在だったはずでした。
宇宙の神秘が気になるといった疑問から、本書に行きつきましたが、楽しく読むことが出来ています。

だが、本来、ヨーロッパ流の学問には文系や理系と言う区別はないのである。日本人の知識の中には「私は文系だから、科学は苦手で…」と言う人が多いし、また「文化系の学問は苦手だ」と公言する科学者もいるが、こういうことを言って許されるのは日本だけだと思ったほうがいい。(ページ80)

学びは生活に密着していて、複合的で横断的な方が、ずっと面白いはずです。

歴史の話が面白い。その構造と同じ

ところがニュートンは、そんな謎の物質にこだわるのは、あっさり止めてしまった。彼はその時点でわからないものがあれば、謎の物質など仮定しないで、そのことについてはわからないままにしておいた。だから、ニュートンの世界は数学的なのである。(ページ21)

歴史の話が面白い人というのは、登場人物の考察が深く、人間くさい表現をする。
聞いている方は、その作り出されたキャラクターを通じて、その世界観に入っていく。
桜井先生が描く物理学界の偉人たちは、実に人間くさい。
その深い考察に裏づけされた愛すべきキャラクター達は、勝手な苦手意識を持っていた物理学に対する理解を深めてくれました。

権威でありながら、結論の多様性を認める懐の深さ

本書では、万有引力、エネルギー保存の法則、エントロピー増大の法則、開放系といったワードに関しても、物語調でわかりやすく説明されています。

自然界で起きていることには、かならず多少の揺らぎがあって、1つの原因から一つだけの結果は生まれないのである。
(中略)
しかし、じつは「ゆらぎ」があるからこそ、この自然界はバラエティのある、豊かなものになったのである。
(ページ161)

宇宙物理学の権威とされながら、こうした事象も受け止められる器の大きさや眼差し。
物理学についての大きな愛を感じます。
その愛する物理学を知ってもらいたい、その気持ちが本書の一貫したわかりやすさにつながっています。

本書の評判

最後に本書のもうひとつの紹介文で締めたいと思います。

「宇宙や人類の存在」を問う人間にとっての根源的な大命題に対して、本書は物理学発展の歴史を通じて、物語風に解説を試みている。読んでいて、思わず引きづり込まれる文章のうまさと内容の豊かさは、著者の四十余年にわたる宇宙物理学の確立のために努力された国際的な研鑽と、多くの研究実績からもたらされたものである
本書を一読し、宇宙と人類の存在意義と”物理学”の役割を考え、人生を大切に生きることを学ぶことは、特に若い人にとって有意義なことであろう。

(慶応義塾大学 環境情報学部長/相磯 秀夫)

まとめ

宇宙について少しでも興味を持っていらっしゃったら、本書をおすすめします。

面白い物理学の話を聞いていたら、
いつの間にか宇宙の入口に立っていました。

 
▼宇宙を知るならプラネタリウム。リニューアルした葛飾のプラネタリウムは生解説です▼
[kanren postid=”2599″]

▼国立科学博物館のプラネタリウムは子連れに最適▼
[kanren postid=”451″]

コメント

タイトルとURLをコピーしました