この記事では東京・上野の国立科学博物館で開催される「宝石展(特別展「宝石」地球が生みだすキセキ)」について紹介します。
混雑情報や見どころ、入場予約の裏技、グッズ情報やランチ情報など、宝石展を余すところなく楽しむための情報をギュッとまとめました。
宝石展は、各地の博物館やアートコレクションを一堂に集め、科学的にも文化的にも見どころの多い展示会。
巨大アメジストドームの迫力から、芸術としての繊細なジュエリー作品まで、会場に足を運んで生で見る価値はありの展示会でした!
宝石展とは
「宝石展(特別展「宝石」地球が生みだすキセキ)」とは、東京・上野にある国立科学博物館にて開催される特別展のこと。
国立科学博物館の特別展は、会場の高さを活かした大迫力展示と、わかりやすい解説パネルで、大人も子どもも楽しめる展示会です。
【参考】過去の特別展動員状況
- 2018 春 人体展 40万人
関連【レポ有】上野「人体展」まとめ。混雑情報、人気グッズ、副読本、お得なチケット情報、見どころ。行く前に抑えたい「人体展」のポイント - 2018 夏 昆虫展 40万人
関連【2018】上野・国立科学博物館「昆虫」展まとめ/混雑状況、割引チケット情報、見どころ、副読本。「昆虫」展に行く前に抑えたい情報まとめ - 2018 秋冬 千の技術博 10万人
関連【レポ有】国立科学博物館「千の技術博」|混雑情報、お得なチケット情報、見どころ。行く前に抑えたい「千の技術博」のポイント - 2019 春 大哺乳類展2 30万人
関連【大哺乳類展2】行く前に抑えればもっと楽しめる!混雑状況、見どころ、副読本、お得なチケット、ランチ情報【まとめ】 - 2019 夏 恐竜博 60万人
関連恐竜博に行ってきました! 気になる混雑状況や、見どころや感想、グッズコーナー情報、恐竜博体験談をレポート! - 2019 秋冬 ミイラ展 40万人
関連【レポ有】「ミイラ展」行く前に抑えればもっと楽しめる!混雑状況、見どころ、グッズ、お得なチケット、ランチ情報【まとめ】 - 2021 夏 植物展 15万人
関連【レポ有】「植物展」行く前に抑えればもっと楽しめる!混雑状況、見どころ、グッズ、お得なチケット、ランチ情報【まとめ】
宝石展は、2022年春シーズンにあたる特別展。
今はコロナ禍で入場制限はあるものの、2019年の展覧会トップ入場数だった「恐竜博2019」(68万人)など、毎回多くの注目を集める国立科学博物館の展覧会です。
宝石展 基本情報
○会場:国立科学博物館(東京・上野公園)
〒110-8718 東京都台東区上野公園 7-20
○ハローダイヤル:050-5541-8600
○会期:2022年2月19日(土)~2022年6月19日(日)
○休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日休館 *ただし3月28日、5月2日、6月13日は開館)
○開館時間:午前9時~午後5時
※入場は各閉館時刻の30分前まで
○入館料(特別展): 大人 2,000円 小中高生 600円 未就学児 無料 *当日に限り、常設展も閲覧可能
*入場にはオンラインでの事前予約が必要。
○公式ホームページ:https://hoseki-ten.jp/
宝石展へのアクセス
国立科学博物館はJR上野駅から徒歩5分ほど。
JR上野駅は【公園口】を出てください。アメ横側の不忍口(しのばずぐち)や広小路口から出ると、国立科学博物館まで坂道を登ったりと不便です。
なお、国立科学博物館に駐車場はありません。
国立科学博物館に車でおでかけの際は、周辺の駐車場を利用するのが便利です。
宝石展の混雑状況
宝石展は入場が予約制。
そのため、混雑状況が掴みづらいですよね。
行ったのは第1週の祝日です。
祝日だったため、子連れ家族も多く見かけました。
130cmの娘と一緒に行きましたが、身長を気にすることなく鑑賞できていたようです。
ただ、今回の宝石展はじっくり見るタイプの展示が多く、例年の展示会に比べ、列の進みがかなりゆっくりでした。
この点を先に踏まえておくだけでも、ストレスがないですよね。
宝石展の混雑回避
宝石展への入場には予約が必要です。
各時間ごとに入場可能枠が決まっています。
え、入場予約必要なの?、なんだかめんどくさそう・・・
私も入場予約は好きではありません。
ですが、この入場予約システムのおかけで、入場待ちの時間も無くなりました。大混雑も回避できているようです。
予約は思ったよりも簡単でしたよ。
一緒に見ていきましょう!
宝石展のチケットは事前予約制
予約方法は3種類です。
- チケットサイト「ART PASS」でチケット購入&入場日時予約
- チケットサイト「美術館ナビ」でチケット購入&入場日時予約
- 各種プレイガイドでチケット購入→「ART PASS」入場日時予約
各種プレイガイドでチケット購入は、結局「ART PASS」で入場日時予約の必要です。
そのため、カード決済などが可能であれば、初めから「ART PASS」利用が便利です。
ART PASSからの予約は早めに埋まる
以前、植物展に行った際にも「ART PASS」を利用したので、使い勝手はわかっていました。
会員登録せずに5分程度で申込が完了するため、便利です。
今回もこの方法で申込予約を考えていたところ、、、
希望日の3日前にして、予約枠が埋まっていました・・・
・・・残っているのが、閉館1時間前の最終回のみ
しかし、ここで諦めてはいけません。
まだ入場出来る可能性が残っています。
【裏技】宝石展のART PASS以外での入場方法
希望日の「ART PASS」予約枠が埋まっていた私が、どうやって入場できたかをお伝えします。
美術展ナビから予約
もうひとつのチケットサイト「美術展ナビ」はチェックされましたか?
私は「美術展ナビ」からの予約で入場チケットを入手しました。
「ART PASS」では埋まっている時間が、「美術展ナビ」では空きになっていました。
「ART PASS」入場枠数と「美術展ナビ」入場枠数は別管理かもしれません
ですので、「ART PASS」予約枠が埋まっていても諦めず、「美術展ナビ」もチェックしてみてください。
私は当日朝4時頃に「美術展ナビ」にまだ入場枠が残っていることに気づき、申し込むことができました!
「美術展ナビ」の予約は、通常購入申込のみです。「友の会」「リピーターズパス」利用での予約には対応していませんので、ご注意ください。
当日入場枠の利用
あとは当日入場枠も若干あるようです。
特別展入口では、当日入場枠の案内はされていませんでした。
入口にいる係員の方に「当日券があるかどうか」を聞くと、当日枠が余っているようなら、案内されるシステムようです。
入口付近にいる係員の方に、当日券の状況を聞くと、教えてくれました。
私が行った祝日の当日券状況
9時20分:待ちなしで当日券が入手可能。
11時:待ちなしで当日券が入手可能のよう。
ただし、こちらは確約できるものではありません。
「美術展ナビ」予約も埋まっていた際に、ダメもと程度の気持ちで行くのが良さそうです。
宝石展の公式ツイッターが、当日入場情報をツイートしてるようです!要チェックです!
宝石展の見どころ
では、宝石展の見どころをご紹介します!
黒を基調とした館内は、まるで宝石箱の中に彷徨いこんだかのようです。
美しさの裏側を知る楽しさは博物館ならでは!
この展覧会のために、各所の博物館や、個人のコレクションから、集められた宝石たち。
ジュエリーショップで宝石を見る楽しさもありますが、じっくりとその美しさを堪能できるのは、博物館展示ならではの見どころのひとつ。
たとえば、宝石の美しさを決める、輝き、煌めき、彩りの3要素の特性を、化学や物理面から理解できるような展示が展開されており、秘密が徐々に明らかになっていきます。
鉱物としての科学的成り立ちがわかる!
宝石は発掘して見つける。
そんな漠然とした宝石発見のイメージがあった私にとって、宝石展は科学的アプローチから、宝石の成り立ちを学べるのも見どころでした。
宝石のもとは、地底の奥深くで、ゆっくりと、さまざまな化学反応を起こし、結晶化した鉱物。水や天然ガスなど、自然豊かな地球でないと、このような鉱物は生み出されないようです。
目の前の小さな宝石に、壮大な地球の歴史が含れている。
こうしたストーリーを感じ取れるようになるのも、宝石展ならではの見どころです。
カットやリングなどの技巧の歴史が学べる!
鉱物だった原石が、次第に宝石として引き立っていく影には、カッティング技巧向上やリングの多様な展開など、人類側の技術発展がありました。
カット手法が増え、技術も向上していきますが、そこに宝飾品としての流行り廃りが加味されていくのも、味わい深いです。
自然界の偶然と、人間の知恵と技術、さらに欲求までもが組み合わさって、宝石の価値・希少性が生み出されるストーリーも、見どころでした。
宝石展をもっと楽しむオススメ本
宝石展に行く前は、宝石について、軽く事前学習しておくと、より展示が楽しめます。
「のだめカンタービレ」でも有名な二ノ宮知子先生の漫画「七つ屋志のぶの宝石匣」はご存じですか。
宝石展の館内には「七つ屋志のぶの宝石匣」のパネルがあります。
「七つ屋志のぶの宝石匣」は、宝石の「気」を感じ、その真贋を見抜く、質屋の高校生志のぶたちの物語。
マニアックな情報を、わかりやすく解説してくれているのは、マンガならではの良さ。
私は、この展示ではじめて「七つ屋志のぶの宝石匣」を知りましたが、事前に読んでおけば、宝石展をもっと楽しめました・・・。
まんが王国なら1話まるまる試し読みがOK
電子コミックサイトのまんが王国では、登録不要でサクッと、原作「七つ屋志のぶの宝石匣」1話を、まるまる試し読みができました!
まだ読んだことが無い方は、まんが王国なら登録無しで1話試し読みが無料ですので、ぜひ。
【レポート】実際に宝石展に行って来ました【攻略】!
では、ここから実際に「宝石展」に行ってきた様子をレポートします。
国立科学博物館には9時20分に到着。
その日は祝日で、小3の娘と行きました。
館内は五部構成
入口では館内MAPが配布されています。
裏面は63年ぶりに更新された誕生石一覧のおまけつき
館内は五部構成です。
- 原石誕生
- 原石から宝石へ
- 宝石の特性と多様性
- ジュエリーの技巧
- 宝石の極み
歴史、特性、発展をたどれる流れになっています。
撮影スポットだらけ
第5部の「宝石の極み」を除き、会場内は自由に撮影できます。
(動画とフラッシュ撮影はNG)
巨大アメジストドームは必見!
まず序盤に登場するのが、巨大アメジストドーム。岩盤をびっしりと埋め尽くすアメジストの迫力は必見。
細部がどうなっているのかとじっくり観察出来る楽しさもあり、いきなり見応え充分。
記念撮影にもぴったりです。
美しさと学びが混在
国立科学博物館の特別展は、展示品そのものから魅力を感じとる一つめの楽しさと、それを解説するパネルを読んで理解を深める二つめの楽しみがある二層構造。
今回も解説パネルが丁寧につくられています。
そのため列はゆっくり進む
宝石の美しさに惚れ惚れしつつ、解説パネルをじっくり読んでいると、なかなか前に進めず、列が進みはゆっくりです。
特に人気は第2部の200点指輪コレクション
特に列の進みが遅いのは、第2部の指輪コレクション。
15m程度の横長スペースに200点の貴重品がぎっしりと展示がされているため、人気があり、終始人が集まっていました。
ここをじっくり見るのに、列ができており、見終わるまでには、10分程度、時間がかかりました。
じっくり見るなら1列目
宝石展は、冒頭の巨大アメジストドーム以外は、基本的に近寄って鑑賞する大きさの展示。
じっくりと見るなら、鑑賞1列目の流れに沿っていくのが、間違いないです。
ただし、流れがあるため、自分のペースでは見れないのがネックです。
自由に動き回って隙間からのぞき見スタイルも良し
自分のペースで見たいように見る派の方は、一列目の方たちの隙間を縫うようにして、覗きみるスタイルになります。
館内スタッフの方も
列はつくっていませんので、好きなところから鑑賞ください
といったアナウンスをしてくれています。
列は基本出来ていますが、局地的に空いているところあります。
部の概要パネルがあるため、部の始まりで、列ができている印象でした。
そうしたところから、どんどん見ていくのもありですね。
撮影不可の第5部はゆっくり堪能
第5部の「宝石の極み」は撮影不可。
そのせいなのか、列が出来ることがなく、じっくり鑑賞ができました。
所要時間は1時間半ほど
入館が09:30頃で、11時頃には出ていましたので、所要時間は1時間半ほど。
人だかりができている箇所は、ササッと展示を見て済ませたので、滞在時間は短めのタイプです。
じっくり見る方でしたら、2時間から3時間ほど見ておかれると良いと思います。
グッズコーナーは宝石関連グッズが充実
国立科学博物館の特別展は、グッズ・物販関係も楽しみのひとつ。
今回も限定グッズなど、宝石展でしか買えないレア物もありました。
宝石展をお得に鑑賞する
宝石展の割引券やクーポンはありません。
ですが、少しでもお得に鑑賞する方法をおつたえします。
通常料金はこちら
大人 2,000円
小・中・高校生 600円
コスパ最高「リピーターズパス」を活用
リピーターズパスを持っている方なら、特別料金から620円引きで鑑賞できます。
リピーターズパスをお持ちの方は、事前予約した上で、当日窓口で料金を支払います。
リピーターズパスは国立科学博物館常設展の年間フリーパス。価格は1500円。これは数ある年パスの中でもなかなかの良心設定です。
近隣にお住まいで、小さなお子さんがいるご家族なら、まちがいなくオススメ。年間フリーパスは4年間購入し続けています。
特別展のチケットで通常展示まで見れます。
特別展のチケットがあれば、常設展まで鑑賞できます。
国立科学博物館の常設展は、1日では回り切れないほどのボリューム。
特別展とあわせて、まるまる一日楽しめます。
宝石展のあとにチェックしておきたいのが、日本館の鉱物展示。こちらもジュエリー好きには見逃せません。
宝石展のあとの食事
じっくり展示を楽しむとお腹が空いてきますよね。
「宝石」展が開催される国立科学博物館内の食事紹介と、周辺エリアの食事スポットを紹介します。
館内でごはんを食べる
国立科学博物館では、館内でご飯を食べるスポットがあります。
ムーセイオン
国立科学博物館内のレストラン「ムーセイオン」です。
上野の老舗「精養軒」が運営していますので、クオリティも高いです。
こうした施設内レストランは値段が高くなる傾向にありますが、ムーセイオンはさほど値段が高くないのもポイントです。
外でごはんを食べる
外にご飯を食べに行くのも手です。
国立科学博物館は再入場できますので、また戻ってくることもできます。
神保町食肉センター 上野店
個人的におすすめなお店が神保町食肉センターです。
土日もランチを実施していて、45分焼肉食べ放題で970円。
中でも、ハツとレバーは人気メニュー。
その日の準備できる数が書かれるほど。
入店まで待ちますが、その価値はあるお店です。
とんかつ 山家(やまべ)
上野がとんかつの激戦区なのはご存知ですか?
その中でもおすすめは山家(やまべ)
ボリュームがあって、ジューシーなロースカツ定食が750円。
清掃が行き届いていて、気持ちよく食事が楽しめます。
お店の外にはいつも行列が出来ている人気店です。
御徒町 吉池
魚・魚介を取り扱う御徒町の老舗「吉池」。その「吉池」ビルが2014年にリニューアルした際に誕生したのが、吉池食堂です。
吉池食堂は意外に穴場と思っています。
席数も多いので、あまり待つことがありません。美味しいお魚料理が楽しめます。
御徒町は宝石の問屋街
吉池の最寄駅の御徒町駅はジュエリーの問屋街としても有名。
宝石展の帰りにぜひ立ち寄ってみてください。
百貨店でも取扱いのあるジュエリーが、一般の方でも卸値で購入できます。
まとめ
- 美しさの裏側が奥深くまでわかる!
- 科学的成り立ちの壮大さを知れる!
- 人類側の技巧の歴史も学べる!
宝石展は、各地の博物館やアートコレクションを一堂に集め、科学的にも文化的にも見どころの多い展示会。
巨大アメジストドームの迫力から、芸術としての繊細なジュエリー作品まで、会場に足を運んで生で見る価値はありの展示会でした!
ぜひ楽しんできてください!
コメント