【レビュー】超・箇条書き【感想】
「超・箇条書き」はこんな人に読んでほしい
- 伝えたと思っていたことが、伝わってなくて困った経験のある方
- まわりに気を使いすぎて、表現が遠まわしになる自分にうんざりしている方
- わかりやすい文章の書き方を色々と勉強してきたけど、なかなか向上しない方
「箇条書き」のコミュニケーションは世界的に求められている
短く、魅力的に伝える箇条書き。そして人を動かす箇条書き。それらを「超・箇条書き」と呼ぶこととする。本書はそのエッセンスを伝えることが目的だ。(ページ04)
「Bullet Points(ブレットポイント)」と呼ばれる “箇条書き”によるコミュニケーション。
箇条書きは、世界的に求められているスキルといいます。
著者は、グローバル経営コンサルティングファームのA.T.カーニーに参画し、幅広く経営コンサルティングプロジェクトを手掛ける杉野幹人さん。
時代は情報過多。箇条書きによる「まとめ」の視点が重要だ。
情報過多の時代だ。情報を多く、つまり「長く伝える」ことの価値は減っている。むしろ、「短く、魅力的に伝える」こと、つまり情報を選別し、少なくすることの価値が増えている。(ページ04)
情報過多の時代に、価値が増したのは「まとめ」の情報。
自分が発信する情報も「まとめ」の視点が重要となります。
「超・箇条書き」の「3つの技術的要素」
それとは真逆の「短く、魅力的に伝える」箇条書き。そして人を動かす箇条書き。本書では、それらを『超・箇条書き』と呼ぶことにする。普通の箇条書きと『超・箇条書き』では何が違うのか。普通の箇条書きは、伝えたいことを「羅列化」するだけで完成する。『超・箇条書き』はこの「羅列化」の他に、3つの技術的要素が加わることではじめて完成するのだ。3つのの技術的要素とは、「構造化」「物語化」「メッセージ化」である。(ページ28)
超・箇条書きの3つの技術的要素をまとめると以下になります。(ページ29&172)
構造化
相手が全体像を一瞬で理解できるようにする。
[box class=”yellow_box” title=”レベル感を整える”]・自動詞と他動詞
・直列と並列
・カバニング[/box]
・直列と並列
・カバニング[/box]
物語化
相手が関心を持って最後まで読みきれるようにする。
[box class=”yellow_box” title=”フックを作る”]・イントロ
・MECE崩し
・固有名詞[/box]
・MECE崩し
・固有名詞[/box]
メッセージ化
相手の心に響かせ行動起こさせるようにする。
[box class=”yellow_box” title=”スタンスを取る”]・隠れ重言
・排除否定
・数字[/box]
・排除否定
・数字[/box]
伝わる箇条書きを磨きあげてきた著者のエッセンスが、この構造に詰まっています。各項目の詳細に関しては是非本書をお読みください。
本書では、超・箇条書きの活用法として「ストーリーライティング」「パラグラフライティング」などのライティング技法も紹介されています。
⇒超・箇条書き―――「10倍速く、魅力的に」伝える技術
本書では、超・箇条書きの活用法として「ストーリーライティング」「パラグラフライティング」などのライティング技法も紹介されています。
⇒超・箇条書き―――「10倍速く、魅力的に」伝える技術
「超・箇条書き」が【伝える】を【伝わる】に変える
ロジカル馬鹿の箇条書きのままで終わる人、物語化がされた「超・箇条書き」をつくれる人とのと根本的な違いはここにある。『超・箇条書き』は人を動かすためものである。そうであれば、必ず相手を想定しなくてはならない。超・箇条書きは、書き手のためのものではない。相手のためのものなのだ。超・箇条書きをつくる。特に物語化のためにフックをつくろうとする際には、自問自答してみよう超・箇条書きをつくることが目的化してないか。それで何を達成したいかが不明確ではないか。朝・箇条書きとは、言葉遊びでも、単なる技術でもなく、相手のことをとことん考える作業でもあるのだ。(ページ127)
超・箇条書きはよくも悪くも「伝わり過ぎ」ます。だからこそ、コミュニケーションのゴールイメージが必要です。
超・箇条書きが【「伝える」を「伝わる」に変える】ということです。
メッセージの主体は【伝える私】の手を離れ、【伝わる相手】のものとなります。
私はあなたに、本当に、何を伝えたいのか
最大の敵は、自分自身だ。それも“無難”な道を選ぼうとする自分だ。箇条書きをメッセージ化し、『超・箇条書き』として短く、魅力的に伝わるものにするには、“無難“を敵とすることが必要だ。物語化のときには、相手が誰なのかを自問自答することが必要だと述べた。メッセージ化でも、自問自答が必要だ。無難な道を選んでいないか。他人の目を気にして逃げていないか。これを自分に問い続けるのだ。(ページ168)
オブラートに包んだような曖昧な言葉を発する自分に気がつく。
その曖昧さは相手への優しさなのか。
態度を表明しないことによる、自分の防衛なのだろうか。
「超・箇条書き」は文章作成のハウツー本ではありません。
コミュニケーションのあり方を考える本です。
コミュニケーションのあり方を考える本です。
「超・箇条書き」評判
「超・箇条書き」には、よいコメントが目立ちます。
この本読むだけで話が面白い人にもなれるし、ブログも絶対に面白文章が書けるようになるな。そしたら仕事も恋愛も絶好調で何も言うことなしですね。オススメの本です。「超・箇条書き」を読めばコミュ力上がるしブログも面白い文章書ける
ちなみに最近読んで参考になったライティング本は『超・箇条書き』あるブロガーさんが紹介してて気になったので購入した。記事構成を考える時にめちゃ参考になる。ただ難しめなので中級者向けかも。
「超・箇条書き」読了。箇条書きは「情報処理の不可を軽減する」ためのもの。そのために①構造化②物語化③メッセージ化して、より読みやすく魅力的な箇条書きにする。「ペルソナを作る意味」「見出しの重要さ」など、文章の“骨”となる部分に直結している、ライター必読の書でした。
「超・箇条書き」関連書籍
「超・箇条書き」をすでに読んでいる方にオススメしたい書籍です。
▼不要なものを決める。必要なものに集中する。「超・箇条書き」のスタンスに通じます▼
▼相手の「心」を動かす、共感や敬意。文章術はコミュニケーション。と本書は示します▼
▼「伝える」から「伝わる」へ。シニフィアン/シニフィエの記号論も参考になります▼
「超・箇条書き」まとめ
「超・箇条書き」は、うちに秘めた思いや考えを隠しません。
「超・箇条書き」は、自分の思考の限界と向き合うことでもありました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
けん( @ikukenlabo )でした。
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